- 【費用について】 登園・登校許可証や生活管理指導表(アレルギーや心臓)などの書類作成費用はかかりますか。
- 基本的に無料です。
書類を持参して頂いたものに関しては、園や学校に関わらず、無料です。ただし、持参書類がなく、当院にて発行するものに関しては、費用が発生致しますので、できる限り持参するようお願い申し上げます。アレルギー関連で生活管理指導表が必要になることがありますが、アレルギー検査は必須ではなく、必要に応じて行いますので、状況によっては書類のみ記入の場合もあります。 - 【費用について】支払いはキャッシュレス決済対応していますか?
- キャッシュレス決済対応しています。保険診療、自費診療、ワクチンなど、原則全てのお会計でキャッシュレス決済が可能です。ただし、保険証や医療証などをお忘れで後日返金が発生するお会計の場合は、キャッシュレス決済はお断りさせていただいており現金のみの対応となります。あらかじめご了承ください。
- 【診療について】何歳まで受診してよいのでしょうか。
- 一般的な定義は高校生(18歳)までです。
ですが、当院のような、“小さな診療所”では、年齢での受診制限を設けておりませんので、何歳の方でもご利用頂けます。今まで当院をご利用いただいて18歳以上となった方でも、ご希望があれば引き続き診させて頂きます。また、アレルギー疾患(花粉症など)の方であれば、小児、成人(ママ、パパも)問わず、診させて頂いております。 - 【診療について】大人も診てくれるのですか?
- はい、診させて頂いております。
こどもが風邪をひいてお母さんにもうつることがあります。そのような時にお母さんやお父さんにもお薬を処方いたします。妊娠中や授乳中のこともあるかと思います。そのような場合には、妊娠中や授乳中でも安全に内服できるお薬を処方致します。また、花粉症や喘息などのアレルギー疾患の大人の方も診させて頂いております。ご希望の方は受付でお申しつけください。 - 【診療について】保湿剤などの皮膚科的な塗り薬は処方してもらえるのですか?
- はい、当院では皮膚の治療にも力をいれております。
ヒルドイドやワセリンといった保湿剤やステロイドの処方もおこなっております。よくわからない発疹やじんましんなど皮膚科的な診療・治療もしておりますのでご相談ください。また、数個であれば水イボの切除や内服加療も行います。アトピー性皮膚炎の場合、ステロイドとは異なるプロトピック治療も行っております。 - 【診療について】RSウィルスに対するシナジス注射はできますか。
- はい、シナジス接種できます。
シナジスはRSウィルス感染を予防する薬で、早産児のお子様や心臓病のお子様、肺の病気のお子様などに接種できます。薬価が高いため、クリニックでは接種できずに病院で行っている場合が多いです。9月から3,4月までの約半年間、毎月接種をする必要があります。そこで、お母さん達とお子様の利便性を考え、当院では接種を行っております。シナジスは予約して頂いてからの発注になりますので、ご希望の方は事前に(接種日の約1週間前まで)ご連絡を頂けますようよろしくお願いします。 - マイナンバーの保険証利用は出来ますか?
- はい、利用できます。❶マイナ受付(マイナ保険証)を導入しました。当院では、マイナンバーカードを健康保険証として利用できる、オンライン資格確認システム(マイナ保険証)を導入しました。患者様の受診歴、服薬情報や特定健診情報がオンラインで確認できることになり、より良い医療を提供できるようになります。❷事前登録が必要です。マイナンバーカードを健康保険証として利用する場合は、事前に「マイナポータルアプリ」等で健康保険証利用の申し込みをお済ませいただきますようお願いします。申込には時間がかかりますので、来院までに事前登録をお願いいたします。“マイナポータル”サイトリンク先❸ご来院時の受付方法。受付備え付けの「顔認証付きカードリーダー」にマイナンバーカードを置いていただき、顔認証によるご本人様確認や、タッチパネルでの簡単な操作を患者様ご自身でおこなっていただきます。
子ども医療費助成制度など、保険証以外の各種医療証・受給者証はこれまで通りの確認が必要となりますので、原本のご持参をお願いいたします。なお、何らかのトラブルで資格確認が行えず、他の確認方法も難しい場合、自費でのお支払いをお願いする場合がございます。ご不明な点がございましたら、受付までお尋ねください。 - ワクチンは悪いものを体に入れるという考えがありますが、いかがでしょうか?
- 人類はワクチンの恩恵を受けてきた歴史があります。
もちろん、100%副作用がなく、100%効果がある薬やワクチンがあれば、申し分ないと思いますが、どの薬も、どのワクチンも、効果・効能だけではなく、発熱や蕁麻疹などの副作用・副反応がつきものです。その時に、接種した時と接種しなかった時のメリット・デメリットを比較検討して決める必要があります。
患者さんの中には、「予防接種=悪いもの」との考えで、接種を拒否する、あるいは、お子さまに受けさせない方が、少なからずともいらっしゃいます。まずは、病気のそのもの(水痘で脳炎になること、麻疹で命に関わることなど)と、予防接種の歴史を知る必要があるかと思います。その上で、本当にその予防接種が良いものなのか、悪いものなのかをご判断頂くのがお勧めです。
人はワクチンによって多くの疫病から身を守られて来た歴史があります。代表的なのは天然痘です。感染すると、致死率が20~50%と非常に高く、危険なウィルスですが、1796年にエドワード・ジェンナーがワクチンを開発しました。
その後、ワクチンの普及活動が活発となり、1980年5月8日、世界保健機構(WHO)が地球上からの天然痘撲滅宣言を行いました。ポリオ、黄熱病、結核、水痘など様々なウィルスや細菌による感染症が人々の健康を脅かしておりましたが、人類はそのよう感染症を克服し、ワクチンの恩恵を受けてきました。 - ワクチンは接種する必要があるのですか?(生後2ヶ月) 上の子はヒブや肺炎球菌、水痘などは接種していませんでしたが、何も大きな病気にかかりませんでした。下の子は何個も接種しないといけないでしょうか。
- 少なくとも定期接種は義務です。
昔は近所でおたふくに罹っている子がいたらあえて接触をさせて感染させ免疫をつけるということを行っていたそうですし、現在でも保護者の方の中には罹ってしまった方がよいと考えている方もいらっしゃいます。確かに、おたふくや水痘に罹ってもほとんどは軽くてすむことが多いですが、私は、肺炎球菌やヒブ、おたふく、水痘で髄膜炎・脳炎になり、後遺症を残したお子さんを診てきました。
ワクチンには個人が予防するだけでなく、集団免疫効果というメリットもあります。これは少数だけが免疫を持っている場合より、みんなが免疫を持っていれば罹る人数が格段に減るというものです。ワクチンによって予防できる病気(VPD)をみんなで予防していくことが大切なのです。 - ワクチンの同時接種はできますか。(生後3ヶ月)
- 当院ではどのワクチンでも同時接種を行っております。
生ワクチンや不活化ワクチンでも行っております。1本ごとに接種しても、何本か同時で接種しても、副作用が増えたり、より重篤な副作用が発生しやすくなることはありません。原則、同時接種の本数に2本までなどの制限は設けておりません。最大で5~6本同時でさせてもらうこともあります。ただし、基本的に片腕2本までですので、5本目からは足(大腿)になりますので、最大で4本まで接種される方が多いです(注 ; ロタワクチンは飲み薬になります。例 ; 経口 : ロタ、注射 : ヒブ➕肺炎球菌➕4種混合➕B型肝炎)。また、BCGの場合は左腕に行い、それだけで2本分の接種面積をとります。
同時接種をお勧めする一番の理由は、お母さんからの免疫がなくなる生後5~6ヶ月までにしっかりと免疫をつけて重篤な病気に罹らないようにするためです。あとは、受診の回数をが少ない方がお母さんやお子さまのご負担が減ります。ただし、必ずしも同時でないとできないわけではないですので、1本ごとに接種をご希望される方や初めての数回は1本ごとに接種との方もいらっしゃいます。どのような場合にも対応いたしますので、ご遠慮なくご相談下さい。 - 水痘に罹りましたが、ワクチンはいつから接種できますか?(1歳)
- 水痘に罹っているため、治癒後4週間以上あける必要があり、また、水痘ワクチン接種は不要となります。
38度以上の発熱を伴う風邪(手足口病や突発性発疹、伝染性紅斑など含む)にかかった場合は、解熱後少なくとも1~2週間以上はあけてからの接種が望ましいです。
それは回復後の体調の安定を見るのに必要な期間であり、いわゆる病み上がりの状態(=免疫力が下がっている)でワクチンを接種しても、免疫が反応しない場合があるからです。その中でも、麻疹、風疹、おたふく、水痘の場合は特に免疫力が長期にわたって低下するため、治癒後4週間はあける必要があります。迷われる場合はお問い合わせください。 - "でべそ"です(生後2ヶ月) 生まれてから少しでべそですが、徐々に大きくなってきました。産科病院では、自然に治ると言われ、何もしてませんでしたが、どうしたらよいでしょうか。
- 綿球圧迫法をお勧めします。それで改善しない場合は、美容的な面で手術という選択肢があります。
いわゆる“でべそ”は医学的には臍ヘルニアと言います。臍ヘルニアは多くは1歳ごろまでに自然治癒するため、従来は、そのまま何もせずに放置されてきました。しかし、放置した場合に「でべそ」が大きくなることや自然治癒しないこと、自然治癒しても伸びた皮膚が残り見た目が悪くなることあります。
これを防ぐために、皮膚を刺激しないようなスポンジ(昔は10円玉とかを使用していたようです)を臍に押しつけ、これをテガダームなどの防水フィルムを用いて圧迫する方法をお勧めします。具体的な方法はご来院時に直接ご説明しますが、生後2―3か月までに開始すると、治癒率が高いため、なるべく早めに開始するのがお勧めです。
当院で具体的なやり方を指導致しますので、お臍が気になっている方はご相談下さい。 - こどもの湿疹が酷いです。アレルギーでしょうか。(生後3ヶ月) 生まれた直後はお肌がきれいでしたが、ここ数日で急に顔や首、胸に湿疹がでてきて、ひどくなりました。私が卵料理を食べて、授乳しているのがいけないんでしょうか。
- 食べ物が原因の湿疹もありますが、ほとんどは月齢的なホルモンバランスによる乳児湿疹です。
生後1~6ヶ月までの間は性ホルモンが分泌され、いわゆるニキビや吹き出物のような湿疹がでてきます。これが乳児湿疹です。かつては自然によくなるため、ほっといたらよいとの説明されることが多かったですが、最近はこの湿疹の状態が続くことによって食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、さらには気管支喘息になることが言われています。
まずはスキンケアでお肌の状態をよくしましょう。その上で1~3ヶ月経過しても改善しない場合や離乳食を開始して卵、牛乳、小麦製品で湿疹が悪化する場合は血液検査やプリックテストを考慮しましょう。ちなみに、お母さんが食べるものでお子さんのアレルギー発症にはほぼ影響しないと言われておりますが、中には影響する場合もありますので、その場合はご相談下さい。 - 皮膚がガサガサで、寝ている時にポリポリ掻いて寝苦しそうです(2歳)。夜に引っ掻いて傷ができてます。部屋は毎日掃除をして綺麗にしているつもりなのですが、、、
- まずはスキンケア(=清潔&保湿)をしっかりしてあげましょう。
その上で、改善しない場合や乾燥から湿疹が悪化している場合は赤みや痒みを改善させるためにステロイド外用薬や定期的な内服薬を考慮しましょう。保湿剤の種類にも、ローションタイプ、クリームタイプ、軟膏タイプなどがあります。それぞれのお子さまに適切した外用薬や内服薬のご提案させて頂きます。
「ステロイド」と聞くと、悪い薬や副作用が強い薬とのイメージがあり、敬遠される方もいらっしゃいますので、ステロイドの悪い点と良い点とを説明をさせて頂き、ご相談・ご納得の上で、こどもにとって最もベターな治療法の選択をご一緒にしましょう。場合によって、アレルギー検査で何かに反応していないか調べてみるのも1つです。ハウスダストやダニに反応していれば、掃除のコツを指導させて頂きます。 - こどもが中耳炎になります。耳も診てくれるのですか?(2歳)
- はい、中耳炎も診断・治療しております。
耳鏡と鼻吸引機、耳垢取り器具がありますので大抵の中耳炎には対応できます。くり返す場合には鼻腔培養をおこない抗生剤の適正使用を心がけております。大抵の中耳炎は鼻水が原因でなりますので、鼻吸引が大切ですし、しっかり鼻吸引をすることで、中耳炎の予防にもなります。鼻吸引だけで受診して頂くことも可能です。
また、鼓膜を診療するときに必要であれば、耳あかの除去も行います。 - 耳鼻科で鼻吸引に毎日通うように言われていますが、必要でしょうか?(3歳) 中耳炎を繰り返しているため、鼻吸引で通院するようにいわれて、鼻水の症状はありませんが、毎日通院しています。抗生剤も飲んでいて、合計すると1か月以上飲んでいます。ずっと飲んでいて心配です。鼻吸引すると奥の方に鼻水がたまっているといわれます。
- 鼻症状がなければ、鼻吸引する必要も、お薬を飲む必要もありません。
中耳炎はこどもでよくある病気の一つです。しかも、繰り返しやすいです。特に、1~2歳時に集団生活をしている保育園のお子さんに多いです。大抵は鼻水が透明から黄色や緑色になり、そこから中耳炎を発症するパターンです。ですので、鼻水がたまらないようにすることは中耳炎の予防になります。
ただし、漫然といつまでも鼻吸引や内服をする必要はありません。不要な痛みをこどもに与えてはいけません。鼻吸引は症状がある時のみで、症状がなければ不要です。さらに、3歳前後から鼻かみを覚えることができますので、自分で鼻をかむのが一番です。また、抗生剤に関して、鼻や発熱症状がなければ、全く飲む必要はありませんし、逆に、抗生剤によるデメリット(下痢や耐性菌など)が大きいです。
中耳炎はよほどの重症(鼓膜切開が必要)でなければ、小児科でも診ますし、治療します。ほとんどは内服加療と鼻吸引で軽快します。悩まれている方、是非、お尋ねください。 - 便秘がちなのですが、、、(3歳) 今まではお通じが1日1回はありましたが、急に5日や7日に1回となり、コロコロのうんちになっています。とても気張り、痛がります。水分や乳製品、食物繊維多いものを取らせていますが、よくなりません。どうしたらよいでしょうか。
- 食事療法で改善しない場合や固いうんちでお尻が切れてしまう場合は内服薬でコントロールが必要です。
3日以上排便がない状態を便秘と呼びますが、頻度だけでなく、いきみが異常に強い場合や排便があってもコロコロが少しだけの場合も便秘といえます。まず、ご家族から便秘の発症時期、進行の様子、排便時の状況、これまでの治療などをお聞きし、腹部触診、肛門指診を行い、習慣性の便秘であるか、ヒルシュスプルング病などの症候性の可能性が高いかを判断します。
習慣性便秘の場合には、毎日いきみ無く排便できるようになること、直腸をなるべく空にしておくこと、排便習慣をつけることを目標に、日々のバランス良い食生活、十分な水分摂取を指導するとともに、うんち日記などの記録をつけてもらい、患児の日々の排便状況を観察することも重要でしょう。
ひどい場合には、3日間程度の連日浣腸・腸洗浄後に緩下剤を開始し、その後も必要に応じて浣腸を併用します。整腸剤内服で腸内細菌叢のバランス改善を図るプロバイオテイクス療法や服用が容易な酸化マグネシウムやラキソベロンなどで治療を開始することが多いです。これらの緩下剤(特に、ラキソベロンは習慣性があります)だけでは改善しない場合や離脱が難しい場合があり、随時テレミンソフトなどの座薬や小建中湯や大建中湯などの漢方薬も考慮します。
調子の良い時期を3ヶ月程度継続出来たら、薬の減量をします。症候性の便秘が強く疑われる場合や、緩下剤に対する反応が悪い場合には、小児外科の先生に診てもらいます。