便秘症
「3日以上排便がなければ便秘」
便秘とは、「便がでない、あるいは便が滞っている」状態で、一般的には、3日以上排便がなければ便秘と言います。乳児であれば1日2-3回、幼児以降であれば1日1回程度が標準的な便の回数です。ただし、便が毎日出ていても、十分量でてない場合や便がコロコロのうさぎの便のような固いものであれば、便秘です。便が溜まると、直腸も拡張し、さらに便が溜まりやすくなり、便秘が悪化すると言った悪循環になります。水分をしっかりとる、食物繊維をとると言った日常生活の改善も必要ですが、そうしても改善しない場合は内服薬や座薬、浣腸で便コントロールをすることが大切です。
便秘は一時的なこともありますが、慢性的、繰り返す場合には薬でのコントロールが必要です。便秘の薬の中には、習慣性のある薬(ラキソベロンなど)と習慣性がない薬(酸化マグネシウムなど)があり、2~3ヶ月以上治療が必要な場合もあり、基本的には後者の習慣性のない薬がお勧めです。また、腹痛がある時や症状に緊急性がある場合は、浣腸(グリセリンや綿棒)も行った方がよいでしょう。