「RSは“かぜ”のウィルス」
RSウィルスに罹ると、鼻水、咳がでることがあり、特に、0歳児が罹ると、喘鳴(ぜーぜー、ひゅーひゅー)と発熱を伴うことがあります。また、早産児や心臓疾患、神経疾患などお子さまが罹ると、重症化するリスクが高いため、注意が必要です。そのようにリクスが高いお子さまには、RSウィルスに対する抗体“パリビズマブ(シナジス)”という注射薬の使用が適応となります。非常に高価な薬剤のため病院のみで扱うことが多いですが、当院ではご家族の利便性を考え、ご希望者の方には接種をしております。接種は月1回ごとで、接種時期は例年RSウィルスが流行する9月から翌年の3月か4月までです。
ただ、基本的には、RSウィルスは風邪のウィルスですので、全員が必ずしも重症化する訳ではありません。インフルエンザのように治療薬がある訳ではなく、学校保健安全法でも出席停止期間の定め・規制はありません。つまり、登園・登校に関しては、風邪と同様で、37.5度以上なく、元気であれば登園・登校は可ということです。検査は1歳未満の乳児のお子さんか、入院する場合が主に保険適応となります。それ以外の場合で検査ご希望の場合は自費となります。