「熱だけの時はおしっこの感染に注意」
症状は発熱、排尿時痛、血尿、膿尿などありますが、こどもの場合は、発熱のみの場合がほとんどです。細菌が尿路に感染して炎症を起こすことで、炎症の場所によって腎盂腎炎、膀胱炎、尿道炎とよばれます。原因は大腸菌が9割です。
乳幼児で繰り返す場合は、尿路の形態に異常(膀胱尿管逆流症や腎盂尿管移行部狭窄症など)があることがありますので、超音波検査(当院で検査可能)や膀胱尿道造影検査(病院にて検査)など精査が必要となります。幼児や学童児の場合は女児に多く、排尿や排便後の拭き方の確認が必要です。
検査はまずは尿検査で調べ、尿の培養検査で菌が相当数でれば確定です。オムツの場合、尿パックを貼り、尿をとりますが、女の子の場合は採取が難しいこともあります。尿路感染の原因がほとんどは細菌であるので、治療は抗生剤を使用します。