西新宿こどもハート・アレルギークリニック|小児科、アレルギー科、小児循環器内科

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気管支喘息・乳児喘息

気管支喘息とは、発作的にヒューヒューという喘鳴を繰り返す病気です。特に、2歳未満の場合、喘鳴が3回以上認めた場合、“乳児喘息”と診断します。その場合は、ウィルス感染(RSウィルスやヒトメタニューモウィルスなど)により喘鳴を伴うことがほとんどです。また、この時期の喘鳴には心臓疾患や喉頭・気管軟化症、胃食道逆流症などが隠れていることもありますので、正確な診断と処置が必要です。繰り返す場合や喘鳴が1回でも重篤な場合は、乳児喘息と診断します。

3歳以上のお子さまで喘鳴を認めた場合はほとんどが気管支喘息です。呼吸機能検査やβ刺激剤吸入による反応など診る必要もあります。いわゆる、小児喘息と言われるものです。これには体質的なもの(親が喘息や花粉症など)と環境的なもの(ハウスダストやダニなど)の両方が関係しています。体質改善は難しいですが、環境要因は家の効率的かつ効果的な掃除で改善が見込めます。

上記のように、喘息においては、まずは正確な診断が不可欠です。初めて喘鳴が聴こえた患者様と話して、よくあるご回答が、「喘息の気(け)がある」と言われたことがありますというものです。「気がある」というのは、喘息とは診断されていないが、それに近い状態ということです。これは、理解しがたいことですが、おそらくは、その医師が診断しきれない、あるいは、診断に自信がない場合に使われることが多いです。そのため、本当は喘息でしっかりとしたコントロールが必要なのに、喘息と診断されないがために、放置されている状態の方々が少なからずともいらっしゃいます。

喘息と診断しない時と診断した時とで異なる点は、咳などの症状が良くなっても、予防的に内服や吸入加療を行う点です。一度、発作が起きると、咳などの見た目の症状は消失しても、気管支レベルでは炎症がくすぶっており、2~3か月は再度発作が起きやすい状態が続いております。そのため、少なくとも3か月は予防が必要となります。症状を診ながら、予防の期間や種類を判断していきます。

治療は内服薬と吸入ステロイドがメインとなり、目指すは“咳症状ゼロ“ですが、なかなか難しい場合もありますので、せめても日常生活に支障がない、あるいは、体育や運動が思いっきりできるようになることが大切です。こどもの時に何度も発作を繰り返していくと、徐々に吸入や内服が効きにくくなり、長期化しやすいため、喘息は早期に診断し、早期からしっかりと治療・予防していくことが何よりも重要です。小児期にしっかりとコントロールをして、成人期に持ち越さないようにしましょう。

当院では月1~2回の定期的な管理(診察、処方、呼吸機能検査など)をさせて頂きます。もちろん、発作時にも吸入や点滴で対応いたします。入院が必要な場合は病院へ紹介をさせて頂きます。
お問合せはTEL: 03-3340-5810
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