天六こどもハート・アレルギークリニック|小児科、アレルギー科

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アレルギー性鼻炎・結膜炎・花粉症・口腔アレルギー症候群

アレルギー性鼻炎はくしゃみ、鼻水、鼻閉を、アレルギー性結膜炎は目のかゆみや目脂、涙を主症状とするアレルギー反応による病気です。ハウスダストやダニによる通年性のものと、スギやヒノキによる季節性のものと2つあります。場合により、両方合併していることもあります。

治療の必要性は、血液検査で反応があるから治療というわけではなく、症状に応じて行います。基本的には日常生活に支障があるかないかが、治療開始の判断基準の一つになります。内服薬や点鼻薬、点眼薬を使用してコントロールしますが、内服薬は眠気の副作用がありますので、効果と副作用との兼ね合いをみる必要があります。抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)は10種類以上あり、一般的な効果の強さや副作用の強さの傾向はありますが、効果と副作用には個人差もありますので、効果あり&副作用少ない薬と言った、その方で相性が合う薬を選ぶことが大切です。

スギ花粉症の方で、昔は問題なかったけど、最近になり、リンゴやモモなどを食べて、口の中が腫れた、痒くなったという方がいらっしゃいます。このような果物を食べて口の中の症状がでる場合、“口腔アレルギー症候群”と言います。不思議ですが、スギ花粉の成分の一部と、リンゴやモモなどに含まれている成分の一部が一致するため、中学生や成人になってからも、突然、果物が食べられなくなることがありますのです、要注意です。

また、2014年秋よりスギ花粉症の方に対して、スギ花粉のエキス“スギ舌下免疫薬”による舌下免疫療法が使用できるようになりました。現在(2017年)はスギ舌下免疫薬が使用できる年齢は12歳以上が適応なため、中学生以上のお子さまか、成人の方が適応となります。治験が行われておりますので、時期に5歳以上からも使用できるようになります。抗ヒスタミン薬内服や点鼻、点眼は症状に対しての治療(いわゆる、“対処療法”)でしたが、舌下免疫療法はスギ花粉のエキスを飲むことによって、スギに対して体を慣れさせるという、体質改善を目指すものです。かつては、皮下免疫療法という、週1回ほど通院して、スギの成分を皮下に注射して、体質改善を目指しておりましたが、これの治療の開始と継続(少なくとも数年間)には、かなりの労力と根気が必要でした。免疫療法が皮下から舌下に代わり、免疫療法へのハードルが下がり、より身近なものとなったのは、画期的な改良です。

当院では、舌下免疫療法を含め、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎に対しても診察・検査・処方を行っておりますので、お子さまも、成人の方(お母さま、お父さんなど)も、お困りの方は、ご遠慮なく、ご相談下さい。
お問合せはTEL: 06-6355-5810
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