「小学1年生の約10%は夜尿症」
いわゆる、「おねしょ」です。5歳以上で月に数回以上のおねしょがあると、「夜尿症」と言います。
小学生低学年のうち、約10%の夜尿症の子がいます。原因は抗利尿ホルモンの分泌が少ない場合と膀胱そのものが小さい場合とがあります。
問題となるのは、小学生でお泊りがある時などです。夜尿はいずれ治るもので放置されやすいですが、長いと小学生高学年まで続くことがあり、その間、布団やパジャマの管理も大変ですが、何よりも、こどもの自尊心を傷つけ、心理面・社会面・生活面に様々な影響を与えることがあります。日々の生活に関わることですので、放置せずに、しっかりと治療することで、お子さまだけでなく、お母さまにとっても快適にお過ごし頂けるようになります。
2012年に水なしで飲める内服薬(ミニリンメルト)が発売され、自然経過に比べて治癒率が2~3倍上げることができ、夜尿の治療が劇的に変わりました。始めは血液検査やエコー検査、尿検査などが必要ですが、それ以降は定期的な内服薬と尿検査でフォローします。相談しにくい事かと思いますが、悩まずに、放置せずに、一度、是非ご相談ください。
当院は「
おねしょ卒業!プロジェクト 」に登録しています。