川崎病
川崎病はこども特有の病気です。1961年に川崎富作先生が発見されて以来、いまだに原因が不明ですが、最近は遺伝子や何らかの感染が関与しているのではと言われています。
発熱期間が約10日間以上続くと、冠動脈拡張や瘤形成の合併頻度が高くなります。発熱後2~4週間前後が冠動脈拡大のピークです。その後、正常に戻るかどうか、あるいは瘤形成をした場合、さらに大きくならないか、心筋梗塞などの合併症が生じていないかをチェックしていく必要があります。
そのため、川崎病にかかった後、1か月後、半年後、1年後、2年後など、少なくとも5年間は心臓超音波検査や心電図でのフォローが必要です。発熱時(急性期)の治療は病院で行い、退院後のフォローは当院でも可能です。市立病院と国立循環器病研究センターにて、急性期の川崎病のお子さんを100人以上、冠動脈拡張や瘤形成を合併している方(成人の方も含め)を200人以上、診させて頂いた経験があります。